気楽に気ままに

沢登りやキャンプなど、一年を通して自分のペースで気ままに遊んでいます。奥美濃や鈴鹿を中心に沢登りをしています。

高賀沢(板取川支流)沢登り

なかなかいけない沢登り‥いつもは一日休みの時に行ってたが、仕事明けからでも行こうと思ったら行けるかな?と思い近場の沢に行くことに。高賀山はハイキングでしか行ったことはなかったが、ネットで見ると楽しそうだなーと思いNさんを連れていざ!!

11時すぎに高賀山の駐車場に車を止めて出発。梅雨の合間のド快晴。

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林道を少し歩き林道がくの字に曲がった所から沢に降りていくと10分程で沢に到着。目の前にはいきなりきれいな小滝。期待が膨らむ。

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この後も小滝がどんどん出てきて全然飽きない。ネットには全然登られている記録がないが、なぜなのだろうか。

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520付近の二股は右股へ行くとすぐに8M滝。これは左から登ったがちょっとやらしいため念のためロープを垂らして確保。たまにやっとかないと忘れちゃいそうだしちょうど良し。

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12時20分くらいに林道通過。日向は暑いなー。

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その後はちょっと穏やかになり大した滝もでてこない。13時に600付近の二股到着。右股へ。

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730の10M滝は右岸から。左岸にも登れそうなクラックがあったが、抜け口がやらしそう‥

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760の15M滝は一段登ってから右岸から。まさかこんな近場の沢でここまで大きい滝が続くとは‥と思っていたらーどん!!

790Mあたりで30M以上の滝が!!二人して唖然。まさかこんな立派な滝が見られるとは。

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写真では伝わらないがなかなかの滝でした。当然登れることもなく右岸から巻き上がるが、この滝のさらに奥にも滝が続いていた。全貌はまったく不明‥おそらく80M程は巻き上がったのではないか。なるべく沢から離れないようにあがりなんとか沢に戻る。ここで50分程要した。

その後はたいした滝はなく穏やかな景観が続き順調に高度をあげていく。

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1000付近から水は枯れ始めるがゴルジュのような景観が。なんとも異様な空間である。

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15時50分頃に山頂到着。良い天気で気持ち良い。ハイキングで登るのとは一味も二味も違う。山頂でNさんが使ってくれたおにぎりを食べるが、いつも本当に美味しい。

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登山道から下山し17時30分頃に駐車場到着。あらためてこんな近場にこれだけ楽しめる沢があるとは思わなかった。まだまだ奥美濃でしばらく楽しめそうだ。

 

佐目子谷川(愛知川支流)沢登り

11月に入り朝晩はだいぶ冷え込んできた。沢登りもそろそろ終わりかなと思っていたが、やはり焚き火はしたい。もうがっつり水浴びしなくて良いから、まったり焚き火したいなーと考えていた。

Yさんに相談するとぜひ一緒に行ってくれることになり、ネットで見ても滝らしい滝がほとんどない鈴鹿の佐目子谷川を遡行し佐目峠から反対側へ下り鈴鹿上高地と呼ばれている場所で幕営しようということになった。

11月5日、8時すぎに永源寺ダムの佐目子谷川出合付近に駐車場があり、そこから歩き始める。秋晴れで雲ひとつない。気温は10度あるかないかでまあまあ寒かった。

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林道を5分程歩くと取水口がありそこから入渓。水量は多くないが大岩が多く少し遡行しずらい。ただ紅葉が進んでおり青空も広がっているため、景色が楽しめた。

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遡行して20分程で広河原に到着。ここは最高のキャンプ場だ。良い感じの台地があり薪も豊富。なにより駐車場から登山道が繋がっているらしく、沢に入らなくてもここに来れるらしい。

こここそ鈴鹿上高地と言っても良いのではないか。

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その後は滝もなくひたすら沢を歩き続けるが、地図上で記載のある姫が滝はとても良かった。ちょっと本流からズレたところにあるこの滝は豪快に水が落ち途中で曲がっているため全容が見えない。果たして全部で何Mあるのか。姫が滝を巻き登ることもしてみたい。

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ただそこからはまた本当になにもない。唯一小滝が1つあるが登れないためまいた。紅葉が見頃なため景色を楽しんでいたが、だんだん単調な沢登りに飽きがきていた。

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そのままだんだんと水は枯れ、紅葉も落葉が進んでおり早く稜線に出たいという気持ちだけが残った。

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そして14時に佐目峠に到着。天気も景色も良く。気持ち良いところだ。

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ここから反対側の沢を下り神崎川にある目的の幕営地へ向かったのだが、神崎川に行く途中の支沢に良い幕営地がある。そもそも明日の行程は同ルートを登り返しイブネクラシに行き、駐車場まで登山道で下る。わざわざ神崎川まで行かなくてもここで泊まれば良いのではという思考が働いた。そして満場一致で幕営地が決まった。

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そうと決まれば時間はまだ14時過ぎ。たっぷり時間はあるし、そこら中に薪がある。テントをはり薪をかき集め焚き火開始。そんなに濡れていなかったが服を速攻で乾かしていく。今日はタープも持ってきたため、なんとなく張ってみるが、まあ必要ないため撤収した。

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夕方になり夕飯を作る。今日は白飯とキムチ鍋を用意してくれた。白飯は完璧に炊け、キムチ鍋も最高に美味しかった。お酒も持ってきたため、焚き火をしながら楽しい夜を過ごした。
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9日7時頃に起床しまずは焚き火。今日はイブネクラシに行き下山するだけなのでゆっくり9時に出発。沢を登り返しイブネへ。初めて来たがたしかにここはちょっと特別な感じがする。クラシはちょっと拍子抜けしたが‥。

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その後は佐目峠を越え佐目子谷川の西側に並行してのびる尾根に登山道があるらしいため、そこをつかって下山した。しかしところどころ道に迷ってしまい、なんだかんだで下山したのは14時すぎ。

なにわともあれ2日間とも快晴の中でのんびり焚き火でき非常に楽しかった。今月もう一回泊まりで沢に行く予定であるが、はたして本当に行けるのであろうか‥ちょっと不安でもあるが楽しみでもある。

初鹿谷(根尾東谷川支流)沢登り

10月に入り旅行や台風でなかなか沢登りに行けなかった。その代わりにオートキャンプで使う焚き火台やらを購入。冬に向けてキャンプの季節になるため、それも楽しみだ。

初鹿谷は地形図を見ていて気になっていた。もうそろそろ沢登りのシーズンも終わるためそらまでに行きたかったためNさんを誘い行くことになった。

10月15日、朝は大分冷え込むため8時30分頃に駐車場を出発。それでも気温は18度程度。あまりがっつり水浴びはしたくない。

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駐車場から5分ほど歩いたところから入渓。朝イチはさすがに冷たい。しかしこの沢は明るく見栄えが良い。苔が良い感じについていて良い雰囲気だ。

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地形図のゴルジュマークは特に何もなく2つほど小滝がある程度。傍にお助けロープがぶら下がっているが使わなくても登れる。

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9時30分に460付近の二股。ここまで何もない。平凡すぎる沢にちょっと退屈していた。まあ久しぶりの沢だしのんびりも良いかな。二股は左へ進む。

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程なくして6M程の綺麗な滝が。これは登れるかなーと眺めていたが、支流からの滝であった。見た目良し。このまま詰めるのも良いかもしれない。

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そのすぐ先に2条滝。倒木のかかった左側から登るが高さがあるため、一応ロープを出した。

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その後も適度な高さの滝がいくつか出てくるが問題なく登れる。もう水がだいぶ冷たくなってきた。いつまで沢登りにいけるのだろうか。

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750付近のゴルジュ地帯から一気に水がなくなりそのまま枯れていった。歩いてももう完全に水枯れしたため、適当なところから右側の尾根に登りつめた。13時頃に林道到着。

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その後尾根上の林道をずっと歩いていくが、地図では途中で林道がなくなっている。ただあまりにもしっかりした林道だったので、多分あるだろうと歩いていくと、やはり道はあった。その後テクテク歩いて途中で適当に沢から降り下山した。

下山途中で上からゴロゴロと聞こえたと思ったら、直径50センチ程の石が落ちてきた。目の前に落ちたがとても怖い思いをした。

10月はいろいろと予定がありなかなか山に行けなかった。11月にはおそらく沢納めとなるだろう。最後まで楽しみたい。

 

白倉谷(高地谷支流)大滝登り

白倉谷を遡行した時に大滝を見かけた。決して大きくないこの沢の中の奥にほっそりと流れ落ちる30メートル程の大滝。もちろん直登は無理であるが割ときれいに巻きあがれそうであった。今年中に行きたいなーと思っており、Nさんに話すとついてきてくれることになった。

 

9月27日7時頃、駐車地に到着。高地谷は今年何度も通っているため、慣れたものだ。

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ちなみに白倉谷は今回で3回目。良い沢ではあるが、ちょっと飽きてきている。Nさんは初めてだったので、楽しそうだ。大滝までは何事もなく遡行していく。

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550付近で左へ進むと一旦水は伏流する。5分程登ると見事な30メートル程の滝が。誰にも知られない所にひっそりとそびえ立つ感じが個人的にとても好きだ。

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ここで登攀準備をするが、もちろん滝の直登はできないため、滝の右手のスラブを登るのがここは特に厳しくない。滝の落ち口に向かう箇所は少しやらしかったため、ここでロープを出した。大して危ないところもなく滝上に到着。

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その後は目立った滝はなく林道へ到着した。

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今年登りたかった滝が登れてとりあえず良かった。まだまだ奥美濃には隠れた名滝があるはず。時間をかけてゆっくり見ていきたい。

萩原沢 沢登り

 

Nさんと今年はじての1泊の沢登り。と言ってもいつもながら僕の仕事が朝終わってからの出発なので、初日は朝イチから遡行することができない。場所は前からネットで気になっていた中央アルプスの萩原沢を選んだ。源頭部のルンゼの地形はものすごいとの情報で見てみたいと思ったのだ。

 

9月17日の11時45分頃に駐車場を出発。2日間なんとか天気がもちそうであったがどうであろうか‥。

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斜面をトラバースしながら入渓できる地点を探すがなかなか見つからない。結局2ピッチ懸垂下降することに。下山して駐車場に着いてから気付いたが、簡単に入渓できそうな場所があった。

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入渓してすぐに10M滝がいきなり現れた。深い谷の中に堂々と流れ出る滝はカッコいい。すこし戻って右岸の支沢から上がりトラバースしていく。

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トラバースの最中に堰堤がいくつも見えたため、まとめて巻いていく。うっすらと道があるので、自然と巻ける。巻道が終わり沢に戻ったあとも2つ程堰堤が出現するが、どれも容易に越していく。

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入渓してすぐにナメ滝が現れるがどれも容易に越していく。

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8M滝は左側からカムを2つ使用し突破。岩が脆くカムセットしてもイマイチ信用なかった。

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14時15分に1280付近の二股。前後1時間くらいはひたすら単調なゴーロ歩きで精神的しんどかった。

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谷がくの字形曲がるあたりでやっと滝が現れる。割と大きなナメ滝であるが容易に越すことができた。

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このすぐ上に細い滝があり、ずぶ濡れになりながら挑戦したがあえなく敗退。しかし巻こうにも右岸は岩壁で左岸はぬめりが激しそうなトラバース。結局は左岸の笹薮まで上がり、そのまま滝を3つ程巻いていった。藪がかなりきつかったため、時間を要した。

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巻き終わったのが16時頃でそろそろ幕営地を探さなくてはいけない。がれ場がひたすら続いているため、なかなか良い場所がなかった。ネットで検索した岩屋もおそらく見つけたがイマイチ‥。

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水が伏流する箇所もあるため、幕営地探しは困難を要した。時間は17時30分であたりはガスに覆われてきた。整地しようにも大岩がゴロゴロ転がっているため難しい。結果、平たいが斜めになっている大岩の上で幕営。寝るのに苦労した。夕飯は豚丼に温泉卵付。焚き火をしながら食べる飯は最高だ。小雨が降ったりやんだりで22時過ぎにはテントに入り就寝した。

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18日6時起床。夜中にまとまった雨が降ったらしいが僕は気付かなかった。火種が残っていたので容易に火がつき暖まる。朝ご飯は韓国料理の餅雑炊だそうで、とても美味しかった。相変わらず人に食担をお願いすると美味い飯が食える。7時45分に出発。天気はイマイチだが、なんとかもってくれそうだ。正面には中央稜がそびえ立つ。

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中央稜の基部に滝が出現。高さはあるがそこまで難しくないためフリーで抜ける。

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その奥に15M程の滝。ネットでは巻いているのと中央を登った情報があり、僕も登ってみる。上部の草付きのクラックまでは行けるが、そこからがどうにも上がれない‥強引に行こうとするがどうしても一歩がでない‥そしてあえなく敗退した。悔しい‥左岸のルンゼから上がり巻き上がった。結局ここで1時間30分程かかってしまった。

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その後はたいした滝はなく谷を詰めていく。左右は断崖で圧巻である。ここはクライマーならいろんなラインが引けるのであろう。f:id:hikeshi178:20190922191425j:image
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ただほぼ常にガスがあがってきており、小雨も降ってきたため、天気が良ければもっとすごい景色が観れたかもしれない。f:id:hikeshi178:20190922191545j:image
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最後まで藪漕ぎはなく11時10分頃に稜線到着。ハイマツはあるがあまり激しくなく、頂上もすぐそこであった。

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11時30分に山頂へ。相変わらずのガスであまり景色ははっきりしなかったが、とりあえず無事に着いた。ネットでも見ていたメッセージ入りのボトルを発見し、我らもメッセージを残した。果たして誰かが見ることがあるのであろうか。下山は西へ伸びる尾根を歩き風越山経由で風越山登山口へ下る。風越山までは明瞭な道ではなく、たまに迷ったりもしたが、思ったより歩きやすかった。

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16時過ぎには登山口到着。なんだかんだで下山は4時間かかった。そこから林道を30分程歩き駐車場につき帰宅しました。

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日帰りでも行ける距離であるが、1泊でも満足できる沢登りであった。今シーズンあと何回沢に行けるだろうか。11月までは頑張って沢に入りたいと思う。

 

 

柿其渓谷(柿其川)沢登り

Nさんと最近沢行ってないなーと連絡。明日とかどうですか?と前から行きたかった柿其渓谷の情報と一緒に連絡すると、明日夕方から仕事だったのを急遽休みにしてくれた。なんと融通の利く人なんだ。ということで柿其渓谷に行くことが決まった。

9月9日7時頃に柿其渓谷駐車場から出発。この日は岐阜で37度との予報であった。たまらなく暑い日にここに行けるのは助かる。

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駐車場から5分くらい歩くと観光スポットである牛ヶ滝が。こんなもの登れるわけなく、東屋から少しあがったところに巻道を見つけ巻いていく。とは言え高さが結構あったのでなかなかこわかった‥

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そのまま巻道に誘導されながら牛ヶ滝を素直に巻いて渓谷にでる。さあここからどんな沢登りになるのか期待が膨らんだ。

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いざ遡行しようとすると獣臭い‥あたりを見渡すとまだ出来立てホヤホヤの獣のウンコが‥これは恐らくプーさんなのでは‥ついさっきこの辺りで用を足していたのであろう。とりあえず笛を吹いて周りに知らせました。

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気を取り直して一発目の泳ぎ。普段泳ぎの沢に行ったことがなかったため、泳ぎは得意ではない。特に難しくはないが、へんに緊張してしまった。

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その後も泳いだりへつったり飛び込んだりで体が徐々にガタガタ震え始める。

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ここは左奥から行けないかなと回り込んだがまったくもって無理。なんとか右の岩棚に上がって抜けることができたが、時間がかかってしまった。

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ネットでよく見るやらしい滝。取り付いてみると本当にやらしい‥実際はフリクションがしっかり効き、案外楽に越せた。メンタル核心であった。

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その後に出てきた2つの滝は見た目で巻くことを判断してしまったが、実は登っている人がいた。もったいないことをしたなー取り付くだけでもしときたかった。

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そしてこのあたりで僕のカメラがお亡くなりになった‥防水カメラなのに水没した‥なぜだ。

ここから河原はひらけ穏やかになる。気持ちが良い。太陽光を全身に浴びながら遡行を続ける。

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そして本日のお目当てである霧ヶ滝が。Nさんは奥美濃しか沢に行ったことがなかったため、このサイズの滝を見るのはあまりなかったであろう。素晴らしい景色だ。

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ネットの情報から登るラインは分かってしまっていたが、遠目からでは登れるそうかどうか見当がつかない。しかしここを登らなくては来た甲斐がない。ロープを繋いで登攀開始。左の草付きから滝に近づく。草付きの小枝にスリングを2箇所付ける。滝に移ってからハーケン1枚とカム1つをセット。滝の上部はスラブになっており、ここもメンタル勝負かーと気持ちを入れて乗り込むと、しっかりフリクションが効きなんとか登れた。支点構築に時間がかかったが、無事に突破できたー。良かった良かった。

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その後すぐに箱淵に到着して泳いで見るがなかなか向こうに渡れない。慣れない泳ぎを続けていたためか、体が疲れてしまっていた。

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この時既に2時半くらいであったため、遡行終了とした。適当に草付きを上がり林道へ。

3時半頃に駐車場に到着し帰路についた。夏の終わりにここに来れて良かった。次は中央アルプスの沢に1泊で行く予定だ。今度は泳ぎがないため、とりあえず一安心である。

 

鳴ザコ谷(荒島谷川)沢登り

細尾沢から2週間がたったが、その間はいろいろ用事があり山に行けなかった。前回に引き続きMさんと沢登りにいくことになりどこに行こうか話していると、Mさんとは冬に荒島の南稜とヒメマチ稜に行っており、沢登りから荒島の山頂に行くのも良いなと言うことで、荒島岳の南に伸びる荒島谷川の鳴ザコ谷に行くことが決まった。

 

9月7日の7時に荒島谷川出合付近に駐車し歩き始める。現在この辺りでは中部縦貫自動車道の工事が進んでおり、荒島谷川出合付近も対象である。大規模な工事をしていたが道は整備されており問題なく進めた。

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鳴ザコ谷までは林道を歩いていく。途中で藪がひどくなることもあり多少迷ったりもするが問題なくすすめる。しかし林道から見る荒島谷川の景色はアルプスにも負けない見事な景色が広がっていた。

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鳴ザコ谷に向かう途中で、見える範囲全てが連瀑帯の支流を見つけた。ここも登れたら楽しそうだなーとオシッコしながら眺めていた。

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8時に鳴ザコ谷出合に到着。出合には崖の中に8メートルほどの滝。当然登れるはずもなく左岸のルンゼから巻き上がる。

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その後は適度に登れる小滝が続き快適に高度を上げていく。

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この滝は二度チャレンジしてなんとか登れた。

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10メートル程の滝は直登できないので右側にある細いスラブを登る。スタンス細かく多少ヌメヌメしていたのでちょっと緊張。素直に落ち口にでる。

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その後はたいした滝もなく早めに水が枯れる。水が枯れた地点から頂上まで標高差300メートルほど。ひたすら沢を詰めていく。暑い‥水を節約しながら登らなくては。

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途中で2箇所ちょっとした岩壁が現れた。結構たっていたがスタンスが割とあるように思えたので取り付いてみるが、なんかやらしい‥右往左往しながら1つ目は越したが、2つ目は特にやらしかった‥なんとか登り、念のためロープを垂らしてMさんが登ってくると、途中でホールドが崩れてテンションー。ロープあって助かりました。

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その後は稜線直下まで沢筋が続いており、思ったより藪漕ぎもなく、12時30分に頂上付近の登山道へ合流。歩いて1分で頂上へ。

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頂上には何組かの登山者がおり若者がバーナーでウインナーを焼いていたが、たまらなく美味しそうだ‥。頂上で30分程休憩。Mさんと荒島のピークを踏むのはこれで3回目。ヒメマチ稜も南稜も今回の鳴ザコも素晴らしいルートだ。

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下山はしもやまコースから。稜線歩きはとても気持ち良かったが、このコースが思ったより長く疲れた。なかなか下山は好きになれないなー‥年を重ねればそんな気持ちも変わってくるのだろうか。

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3時半頃に下山。そこから駐車場までは少し距離があったので、歩いて車を取りに行く。下界はさらに暑い‥歩いている途中で自販機があったのでコーラを買って一気飲みしました。

 

ちなみに同じ日に大阪の知り合い2人も荒島岳に登っていたそうだ。頂上で会えなかったのが本当に悔やまれるが、やはり山は世間が狭い。またどこかで偶然会えることを期待する。