柿其渓谷(柿其川)沢登り
Nさんと最近沢行ってないなーと連絡。明日とかどうですか?と前から行きたかった柿其渓谷の情報と一緒に連絡すると、明日夕方から仕事だったのを急遽休みにしてくれた。なんと融通の利く人なんだ。ということで柿其渓谷に行くことが決まった。
9月9日7時頃に柿其渓谷駐車場から出発。この日は岐阜で37度との予報であった。たまらなく暑い日にここに行けるのは助かる。
駐車場から5分くらい歩くと観光スポットである牛ヶ滝が。こんなもの登れるわけなく、東屋から少しあがったところに巻道を見つけ巻いていく。とは言え高さが結構あったのでなかなかこわかった‥
そのまま巻道に誘導されながら牛ヶ滝を素直に巻いて渓谷にでる。さあここからどんな沢登りになるのか期待が膨らんだ。
いざ遡行しようとすると獣臭い‥あたりを見渡すとまだ出来立てホヤホヤの獣のウンコが‥これは恐らくプーさんなのでは‥ついさっきこの辺りで用を足していたのであろう。とりあえず笛を吹いて周りに知らせました。
気を取り直して一発目の泳ぎ。普段泳ぎの沢に行ったことがなかったため、泳ぎは得意ではない。特に難しくはないが、へんに緊張してしまった。
その後も泳いだりへつったり飛び込んだりで体が徐々にガタガタ震え始める。
ここは左奥から行けないかなと回り込んだがまったくもって無理。なんとか右の岩棚に上がって抜けることができたが、時間がかかってしまった。
ネットでよく見るやらしい滝。取り付いてみると本当にやらしい‥実際はフリクションがしっかり効き、案外楽に越せた。メンタル核心であった。
その後に出てきた2つの滝は見た目で巻くことを判断してしまったが、実は登っている人がいた。もったいないことをしたなー取り付くだけでもしときたかった。
そしてこのあたりで僕のカメラがお亡くなりになった‥防水カメラなのに水没した‥なぜだ。
ここから河原はひらけ穏やかになる。気持ちが良い。太陽光を全身に浴びながら遡行を続ける。
そして本日のお目当てである霧ヶ滝が。Nさんは奥美濃しか沢に行ったことがなかったため、このサイズの滝を見るのはあまりなかったであろう。素晴らしい景色だ。
ネットの情報から登るラインは分かってしまっていたが、遠目からでは登れるそうかどうか見当がつかない。しかしここを登らなくては来た甲斐がない。ロープを繋いで登攀開始。左の草付きから滝に近づく。草付きの小枝にスリングを2箇所付ける。滝に移ってからハーケン1枚とカム1つをセット。滝の上部はスラブになっており、ここもメンタル勝負かーと気持ちを入れて乗り込むと、しっかりフリクションが効きなんとか登れた。支点構築に時間がかかったが、無事に突破できたー。良かった良かった。
その後すぐに箱淵に到着して泳いで見るがなかなか向こうに渡れない。慣れない泳ぎを続けていたためか、体が疲れてしまっていた。
この時既に2時半くらいであったため、遡行終了とした。適当に草付きを上がり林道へ。
3時半頃に駐車場に到着し帰路についた。夏の終わりにここに来れて良かった。次は中央アルプスの沢に1泊で行く予定だ。今度は泳ぎがないため、とりあえず一安心である。