気楽に気ままに

沢登りやキャンプなど、一年を通して自分のペースで気ままに遊んでいます。奥美濃や鈴鹿を中心に沢登りをしています。

萩原沢 沢登り

 

Nさんと今年はじての1泊の沢登り。と言ってもいつもながら僕の仕事が朝終わってからの出発なので、初日は朝イチから遡行することができない。場所は前からネットで気になっていた中央アルプスの萩原沢を選んだ。源頭部のルンゼの地形はものすごいとの情報で見てみたいと思ったのだ。

 

9月17日の11時45分頃に駐車場を出発。2日間なんとか天気がもちそうであったがどうであろうか‥。

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斜面をトラバースしながら入渓できる地点を探すがなかなか見つからない。結局2ピッチ懸垂下降することに。下山して駐車場に着いてから気付いたが、簡単に入渓できそうな場所があった。

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入渓してすぐに10M滝がいきなり現れた。深い谷の中に堂々と流れ出る滝はカッコいい。すこし戻って右岸の支沢から上がりトラバースしていく。

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トラバースの最中に堰堤がいくつも見えたため、まとめて巻いていく。うっすらと道があるので、自然と巻ける。巻道が終わり沢に戻ったあとも2つ程堰堤が出現するが、どれも容易に越していく。

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入渓してすぐにナメ滝が現れるがどれも容易に越していく。

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8M滝は左側からカムを2つ使用し突破。岩が脆くカムセットしてもイマイチ信用なかった。

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14時15分に1280付近の二股。前後1時間くらいはひたすら単調なゴーロ歩きで精神的しんどかった。

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谷がくの字形曲がるあたりでやっと滝が現れる。割と大きなナメ滝であるが容易に越すことができた。

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このすぐ上に細い滝があり、ずぶ濡れになりながら挑戦したがあえなく敗退。しかし巻こうにも右岸は岩壁で左岸はぬめりが激しそうなトラバース。結局は左岸の笹薮まで上がり、そのまま滝を3つ程巻いていった。藪がかなりきつかったため、時間を要した。

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巻き終わったのが16時頃でそろそろ幕営地を探さなくてはいけない。がれ場がひたすら続いているため、なかなか良い場所がなかった。ネットで検索した岩屋もおそらく見つけたがイマイチ‥。

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水が伏流する箇所もあるため、幕営地探しは困難を要した。時間は17時30分であたりはガスに覆われてきた。整地しようにも大岩がゴロゴロ転がっているため難しい。結果、平たいが斜めになっている大岩の上で幕営。寝るのに苦労した。夕飯は豚丼に温泉卵付。焚き火をしながら食べる飯は最高だ。小雨が降ったりやんだりで22時過ぎにはテントに入り就寝した。

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18日6時起床。夜中にまとまった雨が降ったらしいが僕は気付かなかった。火種が残っていたので容易に火がつき暖まる。朝ご飯は韓国料理の餅雑炊だそうで、とても美味しかった。相変わらず人に食担をお願いすると美味い飯が食える。7時45分に出発。天気はイマイチだが、なんとかもってくれそうだ。正面には中央稜がそびえ立つ。

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中央稜の基部に滝が出現。高さはあるがそこまで難しくないためフリーで抜ける。

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その奥に15M程の滝。ネットでは巻いているのと中央を登った情報があり、僕も登ってみる。上部の草付きのクラックまでは行けるが、そこからがどうにも上がれない‥強引に行こうとするがどうしても一歩がでない‥そしてあえなく敗退した。悔しい‥左岸のルンゼから上がり巻き上がった。結局ここで1時間30分程かかってしまった。

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その後はたいした滝はなく谷を詰めていく。左右は断崖で圧巻である。ここはクライマーならいろんなラインが引けるのであろう。f:id:hikeshi178:20190922191425j:image
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ただほぼ常にガスがあがってきており、小雨も降ってきたため、天気が良ければもっとすごい景色が観れたかもしれない。f:id:hikeshi178:20190922191545j:image
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最後まで藪漕ぎはなく11時10分頃に稜線到着。ハイマツはあるがあまり激しくなく、頂上もすぐそこであった。

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11時30分に山頂へ。相変わらずのガスであまり景色ははっきりしなかったが、とりあえず無事に着いた。ネットでも見ていたメッセージ入りのボトルを発見し、我らもメッセージを残した。果たして誰かが見ることがあるのであろうか。下山は西へ伸びる尾根を歩き風越山経由で風越山登山口へ下る。風越山までは明瞭な道ではなく、たまに迷ったりもしたが、思ったより歩きやすかった。

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16時過ぎには登山口到着。なんだかんだで下山は4時間かかった。そこから林道を30分程歩き駐車場につき帰宅しました。

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日帰りでも行ける距離であるが、1泊でも満足できる沢登りであった。今シーズンあと何回沢に行けるだろうか。11月までは頑張って沢に入りたいと思う。