気楽に気ままに

沢登りやキャンプなど、一年を通して自分のペースで気ままに遊んでいます。奥美濃や鈴鹿を中心に沢登りをしています。

大蔵谷(揖斐川支流)沢登り

今シーズン6回目の沢登り。今回は昼過ぎから僕の用事があるため、2時過ぎには家に帰っていたいというワガママをふまえ、揖斐川支流の大蔵谷へ。当初は時間をみて途中で沢下降するつもりだったが‥

 

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6時30分に駐車場を出発。まずは林道歩き。

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15分程で古い橋のようなものがあり、そこから入渓。入渓してすぐは倒木が多く、大岩がゴロゴロあり、あまり期待できない沢かなーとちょっと不安に‥。

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7時30分頃から沢の雰囲気が変わり谷が狭まっていく。これは先になにか良いのがありそうだなーと期待すると目の前に小さい釜と小滝が目に入る。まだ気温もそんなに上がっていなかったが、水流突破を試みる。しかし結果は水流横から這い上がる。

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7時30分頃にはしっかりとした滝が現れる。やっと沢登りらしい滝が出てきてテンションが上がる。これは右からへつって左上する。上の大岩にザックがあたりちょっと手こずったが突破。一応後続にロープを出して確保していく。ちなみに知り合いは僕が見てない時にへつりに失敗しドボンしたらしい‥登って来たらまあまあの濡れ具合。

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8時に400付近の分岐に到着。ちょっとここらでひと休憩。このあたりから陽が照り出して沢が明るくなっていく。右に進む。

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8時10分に滝が現れる。取り付くと左上のチョックストーンを越す所が少しハングしていて、最後ののっこしがやらしい‥少し粘ったが諦めて巻くことに。

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8時40分にはきれいな二条滝が。左の滝から取り付き左上しながら突破。快適に滝を越せるのは気持ちが良い。

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するとすぐに大蔵谷1番のハイライトである大蔵谷大滝が。誰も見にこれない山奥にこんな素晴らしい滝があるとは、沢登りを知らない人は損だなーといつも思う。ここは右から巻いて越える。

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大滝を超えてからは目立った滝もなくひたすら詰めるのみ。500付近の分岐は左に進む。なぜなら右にはまったく右が流れてなかったから。進めば出てくるのかもしれないが。

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ここでちょっと話し合い。冒頭にも書いたが2時過ぎには家に帰りたいというぼくの都合があり、知り合いも僕がそう言っていたから2時くらいには家に着きたいという。当初は時間を見て途中で同ルート下降する計画であったが、僕は頂上まで行きたいとゴネた。そして頂上まで行くことになった。いろいろ振り回して申し訳なかったです‥

さあ気持ちを切り替えて沢を詰めるが750付近くらいだっただろうか、水が枯れ周囲の藪がだんだんと近づいてくる。しかし思ったより藪は激しくなく、効率よく高度を稼ぐ。

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10時30分に稜線に到着。最後の方に少し藪はあったが思ったより優しかった。途中でクマの鳴き声のようなものが聴こえたので2人で声を出したらガサガサと逃げていく音が聞こえた。過去に沢で熊と数回会わせていただいているため、恐怖の免疫がついてきている。

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10時45分山頂到着。権現山のピークを踏んだのは初めてであるが、素晴らしい展望に大満足である。しかし何度も話すが我々は時間に迫られている。足早に下山しなくては。 

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下山は途中までは登山道を使い955のピーク手前から南西に伸びる尾根を降りていく。尾根上は登山道はないが踏み跡らしきものがあり、とても快適に下山できた。途中で落ち葉に足をとられ、2人ともすってんとこけている。

13時頃に車道の目の前まで降りてきたが、ここでハプニングが‥鳥獣対策のネットずらっとはられており、その向こう側は6メートル程の崖?(写真のものがなんと呼べば良いか分からない)になっていた。ここは即席のアブミでネットを超え懸垂で崖を降りる。道路で測量をしていた人たちがこちらを見ながら何やら話しており、恥ずかしかったのでそそくさと駐車場まで向かった。

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登れる滝がいくつもありハイライトの大滝、頂上の景色、下山のしやすさなど、ネットで調べてもほとんどヒットしない沢であったが、とても良い場所であると思う。危険箇所も特にないため初心者の人を連れてくるのも良いかもしれない。

ちなみに僕は用事に間に合ったが、知り合いがどうだったのであろう‥あえて聞かないでおく