白倉谷(高地谷支流)沢登り
梅雨時期の合間を狙ってMさんと高地谷支流の白倉谷へ沢登り。当初は姉川水系の起こし又川の予定であったが、天気予報では昼過ぎから雨ということだったので、急遽行き先を変更した。ちなみに当日は一日晴れであった。
7時頃、道路の脇に車を停めて登りだす。目の前に堰堤があるため、とりあえず砂利道を歩き堰堤をこす。天気は快晴で気持ちの良い沢登りになりそうだ。
歩き出して数分で堰堤の向こう側に到着し道が無くなっている。ここから遡行開始。帰りに気付いたが実はもっと近くに車を止めれたらしい。
入渓するとさっそく雰囲気良し。どんな沢登りになるのか期待は増しテンションがあがった。
それから10分ほど歩くと1つ目の滝。これは水流の右沿いから突破。
それからも小滝あり釜あり景色良しで歩いていて全然飽きさせない。
8時頃にいきなり周りの崖が高くなってきてこれは滝があるなーと思っていると立派な水量の滝が出現した。Mさんとどうやって越そうか話していると、なんと小さなネズミがこの滝の登攀に挑んでいた。するとスルスルと上まで登ってしまい消えて行った。初めてネズミを見て羨ましいと思った瞬間である。
水流の右沿いから登ることになり、念のためロープを出したが、すんなり登れて特にロープは必要なかった。
それからは特に大きな滝はなかったが、相変わらず小滝や釜で我々を楽しませてくれた。
8時30分ころに480付近の林道橋に到着。橋の上が日向になっていたのでちょっと休憩。山や山岳会の話が盛り上がりなかなか出発できなかった。
橋を越えてから沢の雰囲気が変わり、日本庭園のような極楽浄土のような‥写真では伝わらないとは思うが、とにかくそれくらい素晴らしい景色が広がっていたのである。2人で年甲斐もなく歓喜の声をあげながら遡行を続けた。
9時頃に550付近の分岐に到着したが、そういえばこのあたりに大滝があるというネットの遡行記録を2人とも読んでいたため550の分岐を左にとる。しかし水流は完全になく本当にあるのか半信半疑だったのだが‥5分程歩くと30M以上はありそうな見事な滝が。一番上まで見えないのでもっと高いかもしれない。誰も来ない奥まった所にコッソリ流れているこの大滝の前でひと休憩。
その後も白倉谷は相変わらず楽しませくれる。登れる滝が多く、相変わらずの極楽浄土な雰囲気である。
600付近を超えると極楽浄土は終わり人工的なものが現れ、沢の雰囲気も変わった。
そして10時30分頃に林道到着。そこでかりんとうを食べて林道から下山していった。途中ショートカットのため尾根を下りていると、さっき遡行した沢から、「ビレイ解除ー」などのコールが聞こえる。ニアミスで別パーティーが遡行していたのだ。沢登りをしていて別のパーティーに会ったことがないため、ちょっとだけ新鮮であった。
12時に駐車場に到着したが帰路についた。まだまだ奥美濃には知らない名渓が数々あるに違いない。これからも奥美濃に通い数々の名渓に出会いたいものだ。