気楽に気ままに

沢登りやキャンプなど、一年を通して自分のペースで気ままに遊んでいます。奥美濃や鈴鹿を中心に沢登りをしています。

天狗谷(高地谷支流)沢登り

7月始めに大日ヶ岳へのびる前谷川へ、Nさんとテント泊で行こうと計画していたが天候が悪く中止となった。大雨がひと段落し日帰りでどこか行きたいと言うことで、前回遡行した白倉谷の横にある天狗谷へ行くことにした。ネットでは遡行していきなり核心の滝があるということである。水量も心配していたが‥

 

7時45分  天狗谷の入口である堰堤前にて駐車し遡行開始。天気が思いのほか良くなく、一日中曇り空であった。

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入渓して2分でネットで見た核心の滝に到着した。近づいて観察するが、うーーん‥‥これは行けないな‥知り合いがこの2段滝を渾身クライミングで越えたということを後で知ったが、果たしてどうやって突破したのか。水量の問題か、自分の技量不足か‥

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両岸から巻けそうであるが右岸の方がまだ優しそう。ほんの2メートルくらい怖さを感じる場所があったが、無事に通過し懸垂下降で沢に戻る。

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核心が終わってホッとしていると4M滝が。何度も水流突破を試みるが水圧がすごくて足がでない‥するとNさんが右壁をボルダームーブでぬけれそう。最後は2人の合体技で右壁完登!ナイスでした。

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その後は登れる滝が続き順調に進んでいく。前回の白倉谷もそうだったが、お手頃に楽しめる滝が多く遡行していてとても楽しめる。

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10時15分  450付近の分岐に到着。ここは左俣へ。

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数は多くないがお手頃に楽しめる滝が2つでてきた。1つは念のためにロープ確保しながら。自分が登ってちょっと怖いかなと思ったら後続にはロープ確保して登ってもらうようにしている。普通に登ってこれるのは分かっているのだが、心配性でビビリな自分だから仕方ない。またロープワークの練習には沢登りはうってつけだと思うので、積極的に使いたいのだ。

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あとは稜線まで詰めるだけであるが、特に藪はなく思ったより素直だ。しかしやはり詰めは疲れる。ただこの詰めがないと沢登りに行ったと思えないから不思議なものだ。

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11時30分頃、無事稜線に到着。展望は‥まあそこまで期待していなかったから別に良いのだが。もっと天気が良かったらもっと良かったのかな。

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稜線上でちょっと一服して林道を使い下山。白倉谷でも使った林道で、ショートカットコースをちゃんと覚えてたので快適に降りることができた。

13時30分に駐車場到着。短い沢であるが、楽しさがたくさん詰まった良い沢である。また高地谷には興味をそそる沢がいくつかあるため、今月は泊まりでいくつか遡行できないか考えている。遠くの沢に行かなくても近場でこれだけ楽しめるのは岐阜に住んでいる特権である。

 

 

白倉谷(高地谷支流)沢登り

梅雨時期の合間を狙ってMさんと高地谷支流の白倉谷へ沢登り。当初は姉川水系の起こし又川の予定であったが、天気予報では昼過ぎから雨ということだったので、急遽行き先を変更した。ちなみに当日は一日晴れであった。

 

7時頃、道路の脇に車を停めて登りだす。目の前に堰堤があるため、とりあえず砂利道を歩き堰堤をこす。天気は快晴で気持ちの良い沢登りになりそうだ。

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歩き出して数分で堰堤の向こう側に到着し道が無くなっている。ここから遡行開始。帰りに気付いたが実はもっと近くに車を止めれたらしい。

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入渓するとさっそく雰囲気良し。どんな沢登りになるのか期待は増しテンションがあがった。

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それから10分ほど歩くと1つ目の滝。これは水流の右沿いから突破。

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それからも小滝あり釜あり景色良しで歩いていて全然飽きさせない。

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8時頃にいきなり周りの崖が高くなってきてこれは滝があるなーと思っていると立派な水量の滝が出現した。Mさんとどうやって越そうか話していると、なんと小さなネズミがこの滝の登攀に挑んでいた。するとスルスルと上まで登ってしまい消えて行った。初めてネズミを見て羨ましいと思った瞬間である。

水流の右沿いから登ることになり、念のためロープを出したが、すんなり登れて特にロープは必要なかった。

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それからは特に大きな滝はなかったが、相変わらず小滝や釜で我々を楽しませてくれた。

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8時30分ころに480付近の林道橋に到着。橋の上が日向になっていたのでちょっと休憩。山や山岳会の話が盛り上がりなかなか出発できなかった。

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橋を越えてから沢の雰囲気が変わり、日本庭園のような極楽浄土のような‥写真では伝わらないとは思うが、とにかくそれくらい素晴らしい景色が広がっていたのである。2人で年甲斐もなく歓喜の声をあげながら遡行を続けた。

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9時頃に550付近の分岐に到着したが、そういえばこのあたりに大滝があるというネットの遡行記録を2人とも読んでいたため550の分岐を左にとる。しかし水流は完全になく本当にあるのか半信半疑だったのだが‥5分程歩くと30M以上はありそうな見事な滝が。一番上まで見えないのでもっと高いかもしれない。誰も来ない奥まった所にコッソリ流れているこの大滝の前でひと休憩。

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その後も白倉谷は相変わらず楽しませくれる。登れる滝が多く、相変わらずの極楽浄土な雰囲気である。

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600付近を超えると極楽浄土は終わり人工的なものが現れ、沢の雰囲気も変わった。

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そして10時30分頃に林道到着。そこでかりんとうを食べて林道から下山していった。途中ショートカットのため尾根を下りていると、さっき遡行した沢から、「ビレイ解除ー」などのコールが聞こえる。ニアミスで別パーティーが遡行していたのだ。沢登りをしていて別のパーティーに会ったことがないため、ちょっとだけ新鮮であった。

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12時に駐車場に到着したが帰路についた。まだまだ奥美濃には知らない名渓が数々あるに違いない。これからも奥美濃に通い数々の名渓に出会いたいものだ。

 

大蔵谷(揖斐川支流)沢登り

今シーズン6回目の沢登り。今回は昼過ぎから僕の用事があるため、2時過ぎには家に帰っていたいというワガママをふまえ、揖斐川支流の大蔵谷へ。当初は時間をみて途中で沢下降するつもりだったが‥

 

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6時30分に駐車場を出発。まずは林道歩き。

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15分程で古い橋のようなものがあり、そこから入渓。入渓してすぐは倒木が多く、大岩がゴロゴロあり、あまり期待できない沢かなーとちょっと不安に‥。

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7時30分頃から沢の雰囲気が変わり谷が狭まっていく。これは先になにか良いのがありそうだなーと期待すると目の前に小さい釜と小滝が目に入る。まだ気温もそんなに上がっていなかったが、水流突破を試みる。しかし結果は水流横から這い上がる。

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7時30分頃にはしっかりとした滝が現れる。やっと沢登りらしい滝が出てきてテンションが上がる。これは右からへつって左上する。上の大岩にザックがあたりちょっと手こずったが突破。一応後続にロープを出して確保していく。ちなみに知り合いは僕が見てない時にへつりに失敗しドボンしたらしい‥登って来たらまあまあの濡れ具合。

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8時に400付近の分岐に到着。ちょっとここらでひと休憩。このあたりから陽が照り出して沢が明るくなっていく。右に進む。

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8時10分に滝が現れる。取り付くと左上のチョックストーンを越す所が少しハングしていて、最後ののっこしがやらしい‥少し粘ったが諦めて巻くことに。

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8時40分にはきれいな二条滝が。左の滝から取り付き左上しながら突破。快適に滝を越せるのは気持ちが良い。

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するとすぐに大蔵谷1番のハイライトである大蔵谷大滝が。誰も見にこれない山奥にこんな素晴らしい滝があるとは、沢登りを知らない人は損だなーといつも思う。ここは右から巻いて越える。

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大滝を超えてからは目立った滝もなくひたすら詰めるのみ。500付近の分岐は左に進む。なぜなら右にはまったく右が流れてなかったから。進めば出てくるのかもしれないが。

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ここでちょっと話し合い。冒頭にも書いたが2時過ぎには家に帰りたいというぼくの都合があり、知り合いも僕がそう言っていたから2時くらいには家に着きたいという。当初は時間を見て途中で同ルート下降する計画であったが、僕は頂上まで行きたいとゴネた。そして頂上まで行くことになった。いろいろ振り回して申し訳なかったです‥

さあ気持ちを切り替えて沢を詰めるが750付近くらいだっただろうか、水が枯れ周囲の藪がだんだんと近づいてくる。しかし思ったより藪は激しくなく、効率よく高度を稼ぐ。

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10時30分に稜線に到着。最後の方に少し藪はあったが思ったより優しかった。途中でクマの鳴き声のようなものが聴こえたので2人で声を出したらガサガサと逃げていく音が聞こえた。過去に沢で熊と数回会わせていただいているため、恐怖の免疫がついてきている。

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10時45分山頂到着。権現山のピークを踏んだのは初めてであるが、素晴らしい展望に大満足である。しかし何度も話すが我々は時間に迫られている。足早に下山しなくては。 

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下山は途中までは登山道を使い955のピーク手前から南西に伸びる尾根を降りていく。尾根上は登山道はないが踏み跡らしきものがあり、とても快適に下山できた。途中で落ち葉に足をとられ、2人ともすってんとこけている。

13時頃に車道の目の前まで降りてきたが、ここでハプニングが‥鳥獣対策のネットずらっとはられており、その向こう側は6メートル程の崖?(写真のものがなんと呼べば良いか分からない)になっていた。ここは即席のアブミでネットを超え懸垂で崖を降りる。道路で測量をしていた人たちがこちらを見ながら何やら話しており、恥ずかしかったのでそそくさと駐車場まで向かった。

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登れる滝がいくつもありハイライトの大滝、頂上の景色、下山のしやすさなど、ネットで調べてもほとんどヒットしない沢であったが、とても良い場所であると思う。危険箇所も特にないため初心者の人を連れてくるのも良いかもしれない。

ちなみに僕は用事に間に合ったが、知り合いがどうだったのであろう‥あえて聞かないでおく