気楽に気ままに

沢登りやキャンプなど、一年を通して自分のペースで気ままに遊んでいます。奥美濃や鈴鹿を中心に沢登りをしています。

前谷川(大日ヶ岳)沢登り

 

前谷川はまだ沢を始めたばかりの三年ほど前に、泊まりで1回と日帰りで1回遡行している。今年に入りもう一度行きたいなーと思っていたが、なかなか予定が合わず行けないでいた。そんなとき、知り合いのYさんから梅雨明けしたので沢どうですか?とのお誘いが。Yさんも前谷川に行きたがっていたこともあり、行き先はすんなり決まったのだ。

 

8月2日、前谷川入渓ポイント周辺の路肩に車を止め、5時50分頃出発。ネットでは下山にウイングヒルズへ降りる道を使っているが、前谷川周辺から大日ヶ岳には東縦走路という道があり、3年前は東縦走路を下山に使用したため、今回もそれを使用し下山する予定である。

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前谷川にかかる橋から少し下り入渓。また6時前であるが、梅雨明けしてからの異常な気温のせいかまったく寒くない。

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入渓して橋を超えるとすぐに連続したナメ滝がひろがる。やはりここは何回来ても楽しい。景色を堪能しながら登って行く。

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6時頃に現れた滝。左のCSの下から右上して超える。

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その後もナメ滝や小滝が続くが少しすると立派な水量をもった滝が。左から容易にこえる。

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すぐに泳ぎを強いられそうな場所が。ここは左壁をへつりながら進む。ちなみにYさんは遡行図を書くことを始めたらしい。ヤッケの前面にあるポケットに防水メモとペンを入れ、気になる場所があると記入していた。それにしても前面にポケットがあるのはとても便利そうだ。

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6時40分頃になると正面に堰堤が見えてきた。左側から容易にこえていく。いつも思うがこんな山奥に堰堤を作る人達はどれだけ苦労して作っているのだろう。頭が上がらない。

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その後はしばらくゴーロ歩きが続いたが、7時過ぎに15メートルクラスの滝が。もちろん直登はできないが、どう巻こうか。両岸とも結構傾斜は急であったが、左岸の上方に一本のロープが。なるほど、あそこを目指して登るのかと分かり。左岸側から突破。ロープなしで抜けるが出しても良かったねと、後で反省した所である。

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その後も滝が続く。どれもそれなりに高さがある滝であるが、どれもスムーズに巻くことができ、そこまで時間のロスにはならない。

左壁から右上。

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8メートルの2条滝は左岸から滝の落ち口へ。

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左下が崩壊しているが、問題なく取り付ける。左壁から右上へ。

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1050から続くゴルジュ地帯に入るが、沢から水が無くなる。まさかこの先水がないことはないと思うが、ちょっと不安になり水を汲んでおく。すぐに現れホッとした。特になにもないゴルジュ地帯で無難に超えていく。

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8時30分頃に1150付近まで到着。目の前にはまた滝が。滝の上部から直登しようとしたが、岩がボコボコ剥がれ戦意喪失。巻くことに。水平距離でいえば3分の2くらいは来ているが標高差はまだ600程ある。先は長いか。

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すぐにまた大滝が。右のバンドから滝の右側へ抜けれる。滝の落ち口あたりの2歩くらいが少し怖かった。

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少し歩くと石門が。とても印象的な場所であった。そして石門をくぐると黒壁の滝が現れた。滝の右側がなんとなく行けるんじゃないかと相談したが、プロテクションが取れるか分からない不安があり、おとなしく巻くことに。右岸から最小限の巻きでこえれた。

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9時30分頃に前谷川最後の大滝が。ほとんど水は流れてなく、なんとなく巻かずに行けるのではないかと話し合い、偵察にYさんが取り付く。滝の落ち口までは登ったのだが、最後の乗っ越しが非常に悪かったらしい。なんとか恐怖に打ち勝ちホールドを見つけ見事に突破。お見事です。しかしここも反省したところで、ロープを出すべきだったかなと。後続の僕はロープを出してもらい登った。

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この滝を超え1300付近で水がほぼ枯れた。昔の記憶ではもうちょっと水があったと思うが、今年はあまり梅雨でも雨が降らなかったし減っているのかな。ここから稜線までは暑さと藪との猛烈な戦いになった。f:id:hikeshi178:20190802232616j:image

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11時に稜線到着。風が通り気持ち良いし、景色も良い。山頂までの登山道をゆっくり登っていく。山頂には老夫婦が2人と若い単独の登山者が1人。山頂で装備を解除し軽く休憩する。

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11時30分頃に下山開始。東縦走路をつかう。過去の記憶では序盤は多少の藪漕ぎがあるが、あとは割と快適に降りれた覚えがあった。

まあ今回もそうだろうと思っていたのが大きな間違い‥途中まではよかったのだが、段々と道は消え、そして猛烈な藪漕ぎが続いた。このカンカン照りの天候の中でひたすらに藪漕ぎしたが1078のピークを過ぎたあたりで、心が折れた。さらに2人とも帽子をかぶってなかったせいか、頭が痛くなり体温があがってきている。おそらく熱中症の初期段階ではないかと焦り始め、1078のピークから西に伸びる沢を降りることに。等高線がゆるく降りれると判断した。結果的に素直に下山できて良かったが、真夏対策を考えなくてはいけない。

帰りに郡上の川で体を冷やして帰路についた。

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