細尾沢(正沢川)沢登り
やっとアルプスの沢に行くことができた。なかなか知り合いと予定が合わず今年は行けないかなーと思っていたが、僕の急な都合にMさんが予定を合わせてくれた。
場所は昔僕が行ったことがあり、Mさんは計画倒れで遡行できていないという中央アルプスの細尾沢へ行くことに。前日まで雨が降り続いているようであったので、行けるか悩ましいところであったが、現地まで赴き判断することとした。
8月24日11時30分頃、福島Bコースの登山口である木曽駒高原新和スキー場付近の駐車場からスタートする。天気は快晴!雨の心配もなさそうだ。
そこから登山道を30分程歩いて細尾沢へ入渓。水量はそこまで多くなくこれなら問題なく行けそうだ。それにしても水が綺麗だ。奥美濃にはない透明度にテンションがあがる。
入渓から細尾沢出合まではゴーロ歩きが続く。ただ天気が良いのと、久しぶりのアルプスの沢で全然飽きなかった。
12時45分に1740付近の玉ノ窪沢出合に到着。ここで4人パーティーが幕営していた。諸事情あり幕営し明日下山するとのこと。沢の中で違うパーティーと会ったのが初めてだったので、少し嬉しかった。それにしても快適そうな幕営地であった。
その後もひたすらゴーロ歩きが続く。天気は悪くなる様子はない。これは焚き火が気持ちよさそうだ。早く焚き火がしたい。
14時15分頃に1900付近である細尾沢出合に到着。出発してから3時間かからずに来れているため、幕営地をもう少し先で見つけることとする。
出合から30分程歩くと左手にとても大きな大滝が現れた。細尾大滝だ。滝の下に移動するとものすごい風と水しぶきがまっている。ネットではこの大滝を登っている人がいたのでラインを探る。たしかにやれないことはないが‥今日は巻いておいてやるか‥。
滝の左岸側にある支沢を詰めてから大滝の上までトラバースするが、なんとなく道がついているため迷うことなく素直に滝上にでる。
滝上に出てからはゴーロ歩きから連続した小滝の登りが続く。どれも登れるかきれいに巻けるため順調に高度をあげていく。そろそろこのあたりから幕営地を探さないとなーと考えながら登っていく。
2250付近まで登ったところでテントがはれそうな場所が。時間は15時45分でまだ行こうと思えば行けるなー‥でも周りには豊富な薪が。Mさんと早く焚き火がしたいよねーってことでここで幕営とした。たしかに前来た時もここで泊まったなーと記憶が蘇った。
さっそく整地しテント設営し薪を拾う。薪はすぐに集まった。薪に火をつけホッと一息。やっぱり沢登りは焚き火だよねーと2人でニヤニヤしながら服を乾かす。
Mさんと行くときの食担は必ずMさんにやってもらう。なぜならいつも豪華なご飯を準備してくれるから。米を炊く準備をしていたが、それにしても腹が減った‥ぼくのザックにいつから入っているか分からない乾麺のうどんがあったため、それを2人でとりあえず食べる。美味い‥美味すぎる。なぜか2人とも感動するくらい美味く感じた。
その後に正式な夕飯。ご飯の上に角煮と明太子ししゃもとオリジナルサラダ。Mさんこれからも食担お願いします!
それからは焚き火しかすることがなくひたすら焚き火。なんとここでは電波が少し入ったためちょっと音楽を流したりしながら、ゆるーく時間が過ぎていった。
25日5時30分起床。まだ種火が生きていたため容易に焚き火ができた。朝からあったまる。朝飯はトマトパスタ。その後支度をして6時45分に出発。今日は朝から快晴で良い感じだ。
幕営地からも小滝が連続し快適に高度を上げる。
2300付近の二股を右へ進む。太陽もどんどんあがってきて奥には稜線が見える。雨の心配はなさそうだ。
どんどん高度を上げていくと水も渇れはじめ最初は藪っぽくなってきたが、特に歩きにくいことはない。振り返るとこれまで登ってきた沢が見えてきた。
最後のつめはガレガレでちょっと登るのに苦労した。落石させないように慎重にあがる。稜線が近づくにつれ空き缶やらのゴミが目立った。
9時頃に稜線の登山道到着。日曜日だけあって登山者がどんどん山頂向けて登っていった。
そして山頂到着。景色最高。山頂では写真待ちの列がちょっとできていた。華やかな格好の登山者と違い、汚らしい格好をしている2人は写真を撮ってもらい早々と山頂を後にした。
下りは福島Bコースを下りていく。13時30分に下山完了したが、長かったー下山はいつも疲れる。
今年2回目の沢泊であったが、初めから最後までワイワイ楽しい山行であった。難しいところに行くのも楽しいが、山の中で泊まって焚き火をする時間があるだけで、とても楽しい。9月も沢泊の予定をしているが、今回のような山行になれば良いなと思っている。