気楽に気ままに

沢登りやキャンプなど、一年を通して自分のペースで気ままに遊んでいます。奥美濃や鈴鹿を中心に沢登りをしています。

細尾沢(正沢川)沢登り

やっとアルプスの沢に行くことができた。なかなか知り合いと予定が合わず今年は行けないかなーと思っていたが、僕の急な都合にMさんが予定を合わせてくれた。

場所は昔僕が行ったことがあり、Mさんは計画倒れで遡行できていないという中央アルプスの細尾沢へ行くことに。前日まで雨が降り続いているようであったので、行けるか悩ましいところであったが、現地まで赴き判断することとした。

 

8月24日11時30分頃、福島Bコースの登山口である木曽駒高原新和スキー場付近の駐車場からスタートする。天気は快晴!雨の心配もなさそうだ。

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そこから登山道を30分程歩いて細尾沢へ入渓。水量はそこまで多くなくこれなら問題なく行けそうだ。それにしても水が綺麗だ。奥美濃にはない透明度にテンションがあがる。

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入渓から細尾沢出合まではゴーロ歩きが続く。ただ天気が良いのと、久しぶりのアルプスの沢で全然飽きなかった。

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12時45分に1740付近の玉ノ窪沢出合に到着。ここで4人パーティー幕営していた。諸事情あり幕営し明日下山するとのこと。沢の中で違うパーティーと会ったのが初めてだったので、少し嬉しかった。それにしても快適そうな幕営地であった。

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その後もひたすらゴーロ歩きが続く。天気は悪くなる様子はない。これは焚き火が気持ちよさそうだ。早く焚き火がしたい。

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14時15分頃に1900付近である細尾沢出合に到着。出発してから3時間かからずに来れているため、幕営地をもう少し先で見つけることとする。

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出合から30分程歩くと左手にとても大きな大滝が現れた。細尾大滝だ。滝の下に移動するとものすごい風と水しぶきがまっている。ネットではこの大滝を登っている人がいたのでラインを探る。たしかにやれないことはないが‥今日は巻いておいてやるか‥。

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滝の左岸側にある支沢を詰めてから大滝の上までトラバースするが、なんとなく道がついているため迷うことなく素直に滝上にでる。

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滝上に出てからはゴーロ歩きから連続した小滝の登りが続く。どれも登れるかきれいに巻けるため順調に高度をあげていく。そろそろこのあたりから幕営地を探さないとなーと考えながら登っていく。

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2250付近まで登ったところでテントがはれそうな場所が。時間は15時45分でまだ行こうと思えば行けるなー‥でも周りには豊富な薪が。Mさんと早く焚き火がしたいよねーってことでここで幕営とした。たしかに前来た時もここで泊まったなーと記憶が蘇った。

さっそく整地しテント設営し薪を拾う。薪はすぐに集まった。薪に火をつけホッと一息。やっぱり沢登りは焚き火だよねーと2人でニヤニヤしながら服を乾かす。

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Mさんと行くときの食担は必ずMさんにやってもらう。なぜならいつも豪華なご飯を準備してくれるから。米を炊く準備をしていたが、それにしても腹が減った‥ぼくのザックにいつから入っているか分からない乾麺のうどんがあったため、それを2人でとりあえず食べる。美味い‥美味すぎる。なぜか2人とも感動するくらい美味く感じた。

その後に正式な夕飯。ご飯の上に角煮と明太子ししゃもとオリジナルサラダ。Mさんこれからも食担お願いします!

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それからは焚き火しかすることがなくひたすら焚き火。なんとここでは電波が少し入ったためちょっと音楽を流したりしながら、ゆるーく時間が過ぎていった。

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25日5時30分起床。まだ種火が生きていたため容易に焚き火ができた。朝からあったまる。朝飯はトマトパスタ。その後支度をして6時45分に出発。今日は朝から快晴で良い感じだ。

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幕営地からも小滝が連続し快適に高度を上げる。

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2300付近の二股を右へ進む。太陽もどんどんあがってきて奥には稜線が見える。雨の心配はなさそうだ。

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どんどん高度を上げていくと水も渇れはじめ最初は藪っぽくなってきたが、特に歩きにくいことはない。振り返るとこれまで登ってきた沢が見えてきた。

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最後のつめはガレガレでちょっと登るのに苦労した。落石させないように慎重にあがる。稜線が近づくにつれ空き缶やらのゴミが目立った。

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9時頃に稜線の登山道到着。日曜日だけあって登山者がどんどん山頂向けて登っていった。

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そして山頂到着。景色最高。山頂では写真待ちの列がちょっとできていた。華やかな格好の登山者と違い、汚らしい格好をしている2人は写真を撮ってもらい早々と山頂を後にした。

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下りは福島Bコースを下りていく。13時30分に下山完了したが、長かったー下山はいつも疲れる。

 

今年2回目の沢泊であったが、初めから最後までワイワイ楽しい山行であった。難しいところに行くのも楽しいが、山の中で泊まって焚き火をする時間があるだけで、とても楽しい。9月も沢泊の予定をしているが、今回のような山行になれば良いなと思っている。

 

倉ノ谷(粕川支流)沢登り

お盆中は仕事やら用事で山に行けていなかったため、19日にいつものNさんと沢登りへ行くことに。この日は昼過ぎから用事があったため、沢に並行して下山路がある倉ノ谷へ行くことに。ここは三年ほど前に遡行しているが、どんな沢だったかまったく記憶になかった。

 

19日の8時頃、春日小学校前の道路脇に車を止めて出発。お盆が終わったからか、朝一はちょっと涼しい。

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倉ノ谷へ行くためには粕川本流を渡渉しなくてはいけない。思ったより水量があったためNさんとスクラム徒渉で渡った。

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徒渉を3回し倉ノ谷の出合に到着。入り口は少し薄暗く湿気っている感じだ。あーこれはニョロニョロが出てきそうだなーと嫌な雰囲気。

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少し歩くと堰堤が3つ出てくるが、どれも容易に巻ける。2つ目の堰堤は崩壊したのか水が滝の様に流れ込んできていた。

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ちなみに1つ目の堰堤を越えるととても穏やかな雰囲気のよいところで、キャンプするなら最高の場所であった。友達と来ようかと思ったが、それまでに徒渉しなくてはいけないと思うと断念せざるおえない。

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8時50分ころに目の前に大滝。大量の水量と高さをもった立派な大滝である。どう考えても直登は無理である。右岸側から巻いていく。

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その後はしばらくゴーロ歩き。ちなみに3年前に遡行したときはテント泊だった。日帰りでも行けるのだが、焚き火をしたかったのと5月だったので、近場で適当にやろうと計画したのだったかな。幕営した場所を探したが、結局分からず‥

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少し歩くとねじりの2段10メートル程の滝が。はじめは巻こうかと思ったがよく見ると‥なんか行けそう。2段目の様子が見たかったので、空荷で偵察。どちらも容易に越えれそうなので、念のためロープ出して登るが予想通り容易にぬけれた。

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すると割と直ぐに8メートル程の滝が。この滝はロープを出して左側から抜けたがここで反省点。ザックを置いて空荷であがったあと、ザックの荷揚げをしたが、思ったより水量が強くあげれない‥またザックを引き上げるためにカムからロープを抜いたため、フォローが登る時にロープをライン通りに捌けなかった。

ロープ捌きや荷揚げでだいぶ時間をくってしまった。

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その後10時40分頃に取水堰堤に到着。昼からの用事があるため、取水堰堤付近の支沢から下山路の稜線へ。しかしそこが意外にきつくへとへとになりながら稜線へ。

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下山路は倒木が多かったが道自体は明瞭で降りやすい。粕川本流に着いたらまたスクラム徒渉で無事に下山。距離はあまり歩けなかったが、新しい課題も見つかり程よい滝にも会えたので良い山行であった。

藤波谷(揖斐川支流)沢登り

連日猛暑が続くお盆の初日に揖斐川支流の藤波谷へ。前日にYさんと話していて、ぼくが昼までなら沢に行けるということで近場で短い沢を探してた。地形図を眺めてると藤波谷が目に入りそこに決定ー特にたいして調べてないけど、まあそれはそれで良いかな。

 

8月10日、藤波谷登山口付近に駐車し7時30分遡行開始。駐車してすぐに入渓。

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入渓して少し歩くと1つ目の滝が。2段8メートルくらい。ちょっと取り付いてみるが、全体的にヌメッていてやらしい‥足掻いてみたが完敗し右岸から巻き。

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沢に戻るのがちょっとやらしそうだったので懸垂下降。下から見たら少し歩けば普通に巻けました。

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その後はゴーロ歩きが続く。蜘蛛の巣の量が異常なくらいあり、先頭を歩くとなかなかのストレスであった。枝を片手に綿飴を作るようにして処理していく。

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少し歩くと目の前に大滝が。10メートルくらいであろうか。素晴らしい滝だ。ただ滝の右手にちょっとクラックがありそれを使って登れないか考える。とりあえず無理しすぎず行けるところまで頑張ったが、やはり無謀‥左岸より巻く。

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巻きながら沢を覗くと先程巻いた滝の奥に、いかにも登れなそうな滝が続いていた。しかも両岸は崖で巻こうにも厳しそう‥登れなかったが、登らなくて良かったと思った。

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沢を左手に見ながら巻いていく。懸垂下降なしで沢に降りれた。沢に戻りまもなくすると5メートルほどの滝が現れた。これは水流左から登る。

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抜け口が少しやらしかったか。Nさんないす。

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その後はゴーロ歩きが続き小滝がちょこちょこと現れる。

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10時頃に530付近の二股に着く。ここで右からの支流に目をやると、30メートルはありそうな連ばく帯が見えた。あれはすごい!!登りに行きたい!と強く思った。近いうちに挑戦したい。

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その後はまたゴーロと小滝の連続である。小滝も簡単なものからちょっと苦労するものもあり、楽しませてくれる。正直あまり期待していなかったから、良い意味で裏切ってくれた。

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この滝は左岸の壁を登ったらかなり古い残置のハーケンとスリングがかかっていた。
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10時50分頃に8メートル程の滝が現れた。これは右岸から容易に巻けそうであったが、なんとか登れないかといろいろ検討していると、Nさんが右壁に登れそうなラインを見つけていた。ハンドサイズのクラックが上部まで伸びており確かに行けそうだ。今までやらしい滝は巻いていたので、ここはなんとか登りたいと、変な登攀欲がでた。

ロープを出していざ登攀。思ったとおりハンドジャミングが良い感じで決まりなんとか突破。良い緊張感で登れて気持ちよかった。

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11時40分頃に800付近の二股に到着。本流は右股であるが、この日は13時30分からラグビー日本代表の試合が生中継でやる日であった。それについてはNさんに事前に話しており、お互い納得した上で左股に進んだ。

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左股を進みしばらくするの沢の真ん中にとても立派な大木が。なんの木は分からないがこれは素晴らしい。ずっと昔からこの沢の真ん中で育ち続けていることに感動した。

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そんなこんなで12時頃に896付近の稜線に到着。同じピークに向けて登る大蔵谷は、詰めで激しい藪漕ぎをさせられたが、今回は藪漕ぎはなくすんなり稜線にあがれた。同じピークを目指すくらい近いのになぜこんなに違うのか不思議でたまらない。

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その後軽く休憩した後装備を解除し下山。藤波谷の登山道がきれいに整備されており、歩きやすい。僕らの知らない所で整備してくれている人には本当に感謝しかない。

13時15分頃に駐車場に到着。沢登り中や下山したては涼しくて気持ちよかったが、やはり下まで来ると汗が止まらない。

この暑さが続くうちにまだまだ沢に行きたいものだ。

 

白倉谷(高地谷支流)沢登り

数年前にクライミングを通じて知り合った同業者のO君から、沢登りをしたい!と連絡が入った。沢登りの仲間が増えることは非常に嬉しい。ぜひ行きましょうと必要なものを伝え日程を決めた。どこに行こうかなー最近行った所で良かったところ‥白倉谷だ。あそこなら絶対楽しんでくれるはずだ。場所は決まった。

 

8月7日、名古屋在住のO君と岐南で待ち合わせ、白倉谷へ向かう。数年ぶりに会ったが相変わらず良い男である。

9時に白倉谷出合付近の駐車場から遡行開始。相変わらず暑い‥

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O君は初めての沢登りで、始めは足の運びに苦戦していたが、途中からサクサク登りはじめる。クライミングが強いためさすがに上手い。

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白倉谷は相変わらず美渓だ。登れる滝が多く飽きない。

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前を歩くO君は蜘蛛の巣に苦戦していた。顔に蜘蛛の巣がどんどんかかる。前を歩く人の宿命である。後ろからニヤニヤ笑いながらその光景を楽しむ。その後も適度な滝や軽い泳ぎが続く。

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10時過ぎに沢にかかる橋を越えて小休憩。前日に嫁さんがパンを焼いてくれ持たせてくれた。ありがたやありがたや。

橋を越えたあとも雰囲気が良い。

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適度な滝も相変わらず続き楽しませてくれる。

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ここでデジカメの電池が切れた‥しまったー。しっかり充電するべきであった。

その後は沢の奥にそっとある白倉の大滝を見に行く。今月にこの滝を左岸から登る予定だ。ちょっとした下見ができて良かった。

本流に戻り詰めていく。11時30分過ぎに林道到着。快晴であるが風が抜け気持ち良い。そこから装備を解除し林道を下山していく。いつもは尾根からショートカットするが、今回は忠実に林道を下っていく。談笑しながらだったからか、そこまで長く感じなかった。

12時40分頃に駐車場到着し帰路についた。帰り道も仕事の話やくだらない話で盛り上がる。楽しい一日であった。

また一緒に沢に行きたいものだ。

 

前谷川(大日ヶ岳)沢登り

 

前谷川はまだ沢を始めたばかりの三年ほど前に、泊まりで1回と日帰りで1回遡行している。今年に入りもう一度行きたいなーと思っていたが、なかなか予定が合わず行けないでいた。そんなとき、知り合いのYさんから梅雨明けしたので沢どうですか?とのお誘いが。Yさんも前谷川に行きたがっていたこともあり、行き先はすんなり決まったのだ。

 

8月2日、前谷川入渓ポイント周辺の路肩に車を止め、5時50分頃出発。ネットでは下山にウイングヒルズへ降りる道を使っているが、前谷川周辺から大日ヶ岳には東縦走路という道があり、3年前は東縦走路を下山に使用したため、今回もそれを使用し下山する予定である。

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前谷川にかかる橋から少し下り入渓。また6時前であるが、梅雨明けしてからの異常な気温のせいかまったく寒くない。

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入渓して橋を超えるとすぐに連続したナメ滝がひろがる。やはりここは何回来ても楽しい。景色を堪能しながら登って行く。

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6時頃に現れた滝。左のCSの下から右上して超える。

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その後もナメ滝や小滝が続くが少しすると立派な水量をもった滝が。左から容易にこえる。

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すぐに泳ぎを強いられそうな場所が。ここは左壁をへつりながら進む。ちなみにYさんは遡行図を書くことを始めたらしい。ヤッケの前面にあるポケットに防水メモとペンを入れ、気になる場所があると記入していた。それにしても前面にポケットがあるのはとても便利そうだ。

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6時40分頃になると正面に堰堤が見えてきた。左側から容易にこえていく。いつも思うがこんな山奥に堰堤を作る人達はどれだけ苦労して作っているのだろう。頭が上がらない。

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その後はしばらくゴーロ歩きが続いたが、7時過ぎに15メートルクラスの滝が。もちろん直登はできないが、どう巻こうか。両岸とも結構傾斜は急であったが、左岸の上方に一本のロープが。なるほど、あそこを目指して登るのかと分かり。左岸側から突破。ロープなしで抜けるが出しても良かったねと、後で反省した所である。

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その後も滝が続く。どれもそれなりに高さがある滝であるが、どれもスムーズに巻くことができ、そこまで時間のロスにはならない。

左壁から右上。

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8メートルの2条滝は左岸から滝の落ち口へ。

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左下が崩壊しているが、問題なく取り付ける。左壁から右上へ。

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1050から続くゴルジュ地帯に入るが、沢から水が無くなる。まさかこの先水がないことはないと思うが、ちょっと不安になり水を汲んでおく。すぐに現れホッとした。特になにもないゴルジュ地帯で無難に超えていく。

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8時30分頃に1150付近まで到着。目の前にはまた滝が。滝の上部から直登しようとしたが、岩がボコボコ剥がれ戦意喪失。巻くことに。水平距離でいえば3分の2くらいは来ているが標高差はまだ600程ある。先は長いか。

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すぐにまた大滝が。右のバンドから滝の右側へ抜けれる。滝の落ち口あたりの2歩くらいが少し怖かった。

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少し歩くと石門が。とても印象的な場所であった。そして石門をくぐると黒壁の滝が現れた。滝の右側がなんとなく行けるんじゃないかと相談したが、プロテクションが取れるか分からない不安があり、おとなしく巻くことに。右岸から最小限の巻きでこえれた。

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9時30分頃に前谷川最後の大滝が。ほとんど水は流れてなく、なんとなく巻かずに行けるのではないかと話し合い、偵察にYさんが取り付く。滝の落ち口までは登ったのだが、最後の乗っ越しが非常に悪かったらしい。なんとか恐怖に打ち勝ちホールドを見つけ見事に突破。お見事です。しかしここも反省したところで、ロープを出すべきだったかなと。後続の僕はロープを出してもらい登った。

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この滝を超え1300付近で水がほぼ枯れた。昔の記憶ではもうちょっと水があったと思うが、今年はあまり梅雨でも雨が降らなかったし減っているのかな。ここから稜線までは暑さと藪との猛烈な戦いになった。f:id:hikeshi178:20190802232616j:image

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11時に稜線到着。風が通り気持ち良いし、景色も良い。山頂までの登山道をゆっくり登っていく。山頂には老夫婦が2人と若い単独の登山者が1人。山頂で装備を解除し軽く休憩する。

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11時30分頃に下山開始。東縦走路をつかう。過去の記憶では序盤は多少の藪漕ぎがあるが、あとは割と快適に降りれた覚えがあった。

まあ今回もそうだろうと思っていたのが大きな間違い‥途中まではよかったのだが、段々と道は消え、そして猛烈な藪漕ぎが続いた。このカンカン照りの天候の中でひたすらに藪漕ぎしたが1078のピークを過ぎたあたりで、心が折れた。さらに2人とも帽子をかぶってなかったせいか、頭が痛くなり体温があがってきている。おそらく熱中症の初期段階ではないかと焦り始め、1078のピークから西に伸びる沢を降りることに。等高線がゆるく降りれると判断した。結果的に素直に下山できて良かったが、真夏対策を考えなくてはいけない。

帰りに郡上の川で体を冷やして帰路についた。

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ワサ谷(岩本洞)沢登り

7月23日、いままでの梅雨空がウソのようなド快晴の日。ゆるーく沢登りに行こうかなんてNさんと話し沢登りに行くことにした。場所は以前からネットで気になっていた板取川の岩本洞にあるワサ谷というところ。ゴンニャクという誰がつけたか分からない謎の名前のピークを踏めるということだが‥。

いろいろとありちょっと遅めの10時出発。ワサ谷までの道はガタガタ道でぼくの車では行けず。Nさんに頑張って運転してもらった。

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橋の両側からスムーズに降りれる感じではなかったので懸垂降下で入渓。当日の朝まで雨が降っていたので、明らかに水量が多いと思われる。

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入渓して5分で1つ目の滝。豪快に水が流れているが右側から。

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その後は穏やかで雰囲気抜群の沢が続く。白倉谷にも負けず劣らずの素晴らしい雰囲気だ。

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11時頃から両岸が深くたってきてゴルジュ地帯のスタート。泳ぎや滝の登攀があるわけではないが、15メートル程の岩壁に囲まれたゴルジュを進むのは迫力があって楽しい。

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ゴルジュの中に大木が倒れた2段4メートル滝、大木をチョコチョコ渡り超えていく。

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途中Nさんが大声でなにか叫んだ。ぼくは熊が出たと思いびっくりするとクワガタを見つけたとのこと。久しぶりにクワガタを見た。かっこよくて持って帰ってもよかったが、ちゃんと飼う自信がないので、逃した。

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11時30分  ゴルジュがそろそろ終わるかなーというところで立派な大滝が。10メートルはあるだろうか。立派な水量を放っており素晴らしい滝であった。少し戻り右岸から容易に超える。

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そのあとはまた穏やかな雰囲気に戻りゆるーい沢登りになる。途中でものすごい大木が根っこから倒れていて、自然の力を思い知る。どんなことがあって倒れたのだろう。

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その後は特に目立った滝もなくゆっくりと水が枯れていく。ピークまで残りの標高が100メートルになっても水が流れており、大した藪漕ぎもなく稜線に到着。13時過ぎに無事に目的地であるゴンニャク山頂へ。展望もなく誰が登ってきているのか不明であるが、山頂には可愛らしい看板が。沢登りをしていなければ一生登ることはないであろうピーク。奥美濃はやっぱり渋い。

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ピークで小休止し身なりを整える。下山の最中に気づいたがNさんは帽子から下山用の靴まで上下すべてがワークマンで買ったものであった。女性のトータルコーディネートがワークマンはどうなんだろうと思ったが。まあ似合っているから良しとしよう。

下山はワサ谷の北側に並行して伸びている尾根を使って降りる。踏み跡がわりと残っており下山しやすかった。15時過ぎに下山し帰宅。

一度解散した後、夜からは山の仲間たちと飲み会。半年に1回ある定期飲み会で山の話や‥ほとんどが下ネタでクソみたいに笑った。やはり楽しい。山登って酒飲んで最高の1日であった。帰宅したら風呂に入るひまもなく爆睡した。

 

中又谷(高地谷支流)沢登り

7月は雨と仕事でなかなか沢登りに行けず‥しかしNさんと平日で2日間予定がくめた。最近は高地谷に通っていたが、奥にある中又谷と樽谷は行けていなかったので、2日間で2つの沢に行こうと計画した。

7月16日  ぼくの仕事が朝の8時30分に終わったのでそこから集合して高地谷へ向かう。前日の天気予報は雨であったが当日は晴れ。最近の天気予報はあてにならない‥

中又谷の出合付近に車を駐車し11時に出発。

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右岸に林道がはしっており歩き始めて5分程で2つの堰堤。どちらも右岸から容易に越える。

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堰堤をこえるとすぐに谷が深まりどんな滝が出てくるかとワクワクする。

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まもなくすると4M程の滝が。水量もそこそこあるがここは水流右側から突破。Nさんは水圧に苦労したため水流左側でザックを荷揚げし、アブミを作ってクリアした。使えるものはなんでも使ってクリアしていくのが沢登りの醍醐味だ。

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無事に越して前を振り返ると高さはないが釜をもった滝が。水流付近はツルツルで足場がない。ボルダームーブでなんとか水流左側から突破。序盤からなかなか楽しませてくれる沢である。Nさんにはスリングを垂らし、それを手掛かりに突破。いつもは登り始めが7時くらいだが、今回は昼前からの出発なので、気温も高く水温もそこまで冷たくない。

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12時15分  430付近の分岐は左股へ。上流から吹き込む風が心地よい。

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その後も登れる滝が続いて気持ちよく登っていくが、滝に取り付いた時、首に違和感が‥もしかしてと思い手をやると、やはりルーヒーちゃんが。びっくりして振り払ったが既に遅し‥次の日腫れ上がった。

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800付近で水が枯れる。このあたりには鹿の糞がそこら中に落ちている。職場の上司が鹿の角を加工していろいろ作っているため、鹿の角を集めている。辺りをうろうろ見渡しながら登っていくが角は見つけられなかった。

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15時頃  雷倉から東へ伸びる稜線へ到着。稜線上は思った以上にしっかりしていてホッと一安心した。しかし山頂に近づくにつれ、道は無くなり踏み跡程度になる。

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15時30分  山頂の雷倉に到着。あたりはガスが立ち込めており展望はおがめなかった。しかし奥美濃のピークを沢登りで詰める達成感は悪くない。山頂で軽く休憩し16時頃に下山開始。

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雷倉から南へ伸びる尾根を下降する。ネットでの過去の遡行記録を見ると歩きやすい尾根と記載があったが‥まあ確かに多少の踏み跡はあるが、正直歩きやすいとは言えない。おまけにガスが濃く降りる尾根を間違えそうだ。GPSで入念に確認しながら下降した。

18時すぎに下山。陽が落ちる前に下山できて良かった。駐車場で着替えているとズボンや足元にヒルが数匹。いつ見ても慣れない‥

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当初の予定は駐車場付近の河原で幕営し明日の沢登りにそなえる予定であったが、ヒルがウヨウヨいたことに2人とも萎えてしまった。考えた結果、揖斐川町に無料キャンプ場があるためそこに移動することに。

せっかくならとコンビニでお酒とおつまみを買い込みキャンプ場へ。と言っても薪がないため、焚き火はなし‥。ボックスを机代わりにしてプチ宴会スタート。

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明日の沢登りにそなえ11時過ぎに就寝‥一応6時に起床する予定であったが‥

 

次の日、起きると7時。そして夜中に雨が降ったらしく外に干していた物が全て水浸しに‥まあ沢登りに行くので別に良いのだが。しかし天気もあまりよくなく、イマイチ2人ともテンションが上がってこない‥Nさんは昼には帰らなくてはいけないということだったので、潔く2日目は中止にした。樽谷は‥まあまたいつか行くでしょー

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結果的に1日だけであったが久し振りにキャンプしたのと新しいピークを踏めたことで満足した。今月はあと1回くらい山に行ければ良しとしよう。

最近は揖斐ばかりだったので、鈴鹿か美濃あたりに行ってみようかしら。